FX経験者向けの海外業者Tradeview、特徴と口座開設のやり方について

Tradeviewは海外業者の中でも10年以上運営してきたところなのですが、FX初心者でなくても国内の人間から見たら「どこ?」と疑問に思う方もいるでしょう。

実際Tradeviewの知名度が国内で上がったのは最近なため、知らない方がいるのも無理はありません。そのような状態のため海外業者選びの選択先としても選んでいいのか不安に思う方は少なくないでしょう。

ではTradeviewはどのような業者であり安心して利用できる業者なのか、口座開設はどのようにすればいいのか見ていきましょう。

Tradeviewとはどのような海外業者か

Tradeviewは2003年に設立した業者です。それ程長く運営してきたにも関わらず国内の人間にあまり知られていないのはおかしく思いますが、これはTradeview側の運営方針にも関係があります。

現在海外のFX業者はサイトが日本語対応しており、サポートも日本語が当たり前となったため国内の人間でも問題なく利用できるようになりました。

しかしTradeviewに関してはあまり国内向けの対応をしてこなかったため、最近までサイト、サポートと共に日本語対応していなかったのです。

対応したのは2016年以降となっており、そのため国内の人間から見れば知名度の低い新しく出てきた海外業者と判断してもおかしくない状態となっています。日本語対応した今となっては語学力を身に付ける必要がなくなり、英語が苦手な方でも利用できるようになりました。

しかし最近まで対応していなかった事実は今も引きずっており、他の業者と比較してみればところどころ日本語対応が不十分と感じられるでしょう。

そのため使いやすさという点では残念ながら他に劣ります。サポート自体は日本人を雇用して対応してくれるようになったため、そらちは問題ないでしょう。

国内では知名度は低いものの業者自体は長年運営してきたため信用性は高いです。ライセンスの所有はもちろんのこと、何より長年運営しているにも関わらずトラブルの話はほとんどないのが信用できる証拠でしょう。信託保全も問題なくされており、最高で400万まで保証してくれるのです。

口座はスタンダードとILCの2種類あり、ILCは取引ツールのMT4だけでなくcTraderにも対応しています。MT4は当たり前となっていますが、cTraderに対応している業者はまだほとんどないため貴重です。

レバレッジはスタンダードで500倍、ILCで200倍と特筆すべき点はなくスプレッドもスタンダードは特に狭いわけではなく海外業者としては標準的な広さになっています。

Tradeviewで口座開設する前に

長年運営という信頼性はありますが、その特徴からTradeviewでの口座開設は以下の点を理解した上で行いましょう。

FX初心者には向いていない

特徴にも書いたようにTradeviewは他の海外業者に比べサイトとサポートの日本語対応は不十分です。そしてスタンダードのスプレッドも広く、レバレッジも他と比較して優秀というわけではありません。

一方のILCも最低入金額が10万、最低取引が1万となっており、レバレッジも200倍と高倍率が利用できないため少額で始めるには少し敷居が高くなっています。

何よりTradeviewにおいて一番の短所はボーナスが存在しないことでしょう。海外業者といえば国内と比べ豪華なボーナスキャンペーンが当たり前となっていますが、Tradeviewではボーナスを一切行いません。そのためボーナスを利用して取引に利用する資金を増やせないのです。

このような特徴から分かるようにFXをこれから始める初心者には向いていない海外業者となっています。これからFXを始めようと考える方はTradeviewではなく別の海外業者から始めるのを考えましょう。

ILC口座の利用を前提に開設する

他の海外業者と比較してTradeviewのスタンダードは魅力のある口座ではありません。一方でILCはスプレッドがかなり狭く、取引に別途でかかる手数料も他と比較してそこまで高くないのです。そのためTradeviewで取引を考える場合はILC一択といえるでしょう。

しかしILCは最低入金額、最低取引額の金額が共に多く簡単に始められません。レバレッジも最高で200倍なためスタンダードで比較して少ない金額で量の多い取引もできないのです。

Tradeviewで口座開設をする方はILCの長所、短所を理解した上で開設先として選びましょう。

Tradeviewで口座開設する方法

入力する項目自体は多いですが、どれも難しいことは聞いていないため悩む必要はありません。

トップページ

Tradeviewトップページ1
Tradeviewトップページ2

サイトに来ましたら右上にある「新規口座開設」か為替通貨スプレッドの下にある「新規口座開設」のどちらかをクリックします。

口座の選択

Tradeview口座選択

新規口座開設をクリックすると、次は個人口座か法人口座の選択場面になります。法人を選ぶ理由がない限り、基本的には個人口座を選べば問題ありません。

口座申請の情報入力、ご登録情報

Tradeviewご登録情報
ここからは情報入力となります。1ページは長いですが入力が必要なのはこのページだけなため一つずつ間違いのないように入力していきましょう。

姓と名は記載されている通りローマ字で入力していきます。他の海外業者と違い名が先ではないため姓で名を入力しないように気をつけましょう。ミドルネームは国内の人間にとって無縁の存在なため無視して構いません。

出生地はリストからJapanを選びましょう。リストで連なっているため多少見づらいですがアルファベット順なため頭文字のJを意識して探せば難しくありません。

生年月日は日、月、年の順に入力していきます。順番は変わっていますが記載自体は国内と同じ通りで問題ありません。

パスポート番号と有効期限に関しましては必須項目ではないため入力する必要はないでしょう。パスポートを所有している場合、入力するしないは自由です。

国籍は出生地と同じくJapanを選びます。残念ながら出生地と連動していないためこちらもリストの中から選んでいきましょう。

Tradeview居住地情報

国は変わらずJapanを選ぶことになり、やはり連動していないためわざわざこちらもリストから選ばなければいけません。

都道府県は自分が住んでいる県を入力します。記載から分かるように他と違いローマ字の必要はないため国内通りかローマ字、どちらで記載しても構いません。

市区町村は都道府県と違いローマ字で入力を求められます。しかし必須の入力は市区までで町村は入力しなくても構いません。

住所の欄は2つありますが、左は通常で右はマンションやアパートといった賃貸物件の部屋番号となります。左側に関しては先に番地、後で地名をローマ字で書きましょう。例えば「東京1-2-3」の場合は「1-2-3、Tokyo」といった感じです。賃貸物件も同様で「マンション101号室」とあれば「101 mansion」と先に部屋番号を書き、その後に物件の名称となります。

郵便番号はハイフンを省略して記載しましょう。

電話番号に関しては最初に日本の国番号を示す「+81」を記載した後に最初の0を入力して記載してください。090であれば8190といった感じであり、ハイフンも省略しましょう。右側の電話番号欄に関しては左側と違う番号を利用したい時にだけ記載しましょう。

性別と婚姻状態はリストの中から自分にとって正しいのを選択してください。

Eメールアドレスは他と同じように口座開設のお知らせを受け取るアドレスとなります。Tradeviewで口座開設するとなれば既に別の業者で取引している方が多いでしょう。区別のために他とは違うメールアドレスを使うのも考えてください。

市民権、職業、総資産、収入源の情報

Tradeview市民職業資産情報

米国市民権に関する情報は自分が米国の市民か問われています。国内から口座開設しているのであれば「(c)米国市民権や永住権はありません」を選べば問題ないでしょう。

職業に関する情報は自分の職業と年間所得を聞かれます。選択肢はシンプルなため雇用されて仕事をしている方は「会社員」自分で企業を立ち上げて仕事をしている場合は「自営業」を選びましょう。年間所得は大体でいいため今までの平均から考えて適性と思う選択肢を選ぶといいです。

総資産も年間所得と同様に大体で考えて選んでいきましょう。

Tradeview収入源

収入源に関しては複数選択式となっています。自分が適切だと思うものを選び、該当しないケースがある場合は「その他」を選びましょう。

米国市民権・永住権に関しては特に考えずチェックを入れれば問題ありません。

破産の経験に関してはある方は正直に「はい」を選んでください。破産は有無によって金融業界では扱いが変わるため、ここで嘘を選ぶと後々調べられて判明した際、確実にペナルティを受ける可能性が高いためやめましょう。

投資のご経験

Tradeview投資経験
ここからは株式を始めとした他の投資に関わる経験を聞かれます。どれも選択式となっているため、自分に適切と思うものを選びましょう。細かく問われないためどれも大体の感覚で構いません。

今回投資が初めてという方は入力作業をする必要はありませんが、記載されているように「追加リスク開示書」の提出が求められます。

面倒だと思う方はどれか一つだけでも経験ありにしておいていいでしょう。誇張は危険ですが、少しの虚偽であればそこまで咎められるものではありません。

その他の情報

Tradeviewその他

年間投資予定額は名の通り、年間でどれくらいの金額を取引に使うか聞かれています。正確に答える必要はないため、大体の感覚で選びましょう。

しかし選択肢を見れば分かるようにドル表記なため円と勘違いして大きな金額を選ばないように気をつけてください。

口座の目的は特に考えがなければ無難に「投資・投機」を選べばいいでしょう。

口座管理の担当は他の方が取引するケースでなければ「ご本人が取引」を選べば問題ありません。

紹介ブローカー名は誰かからTradeviewを紹介された時に記載する欄です。必ず入力する必要はないため基本的には無視していいでしょう。

必要書類のアップロードと署名

Tradeview必要書類

ここからは必要書類の提出を求められます。

最初は本人確認書類であり何の書類で出すか聞かれます。推奨はパスポートとなっていますが、自分が提出できる書類を選べばいいでしょう。発行された国は国内であればそのまま「Japan」で問題ありません。

選ぶと書類に応じた画像ファイルのアップロードが求められます。運転免許証と身分証明書は表だけでなく裏も求められるのに気をつけてください。自分が出す予定の書類を予め画像ファイルとして保存しておきましょう。

本人確認書類の次は現住所確認書類を求められます。現住所確認書類は住民票や印鑑証明書といった自分の住所を証明できる書類です。

どの書類も発行から3ヶ月以内が条件となっているため、口座開設をすると決めたら用意しておきましょう。携帯電話やクレジットカードの請求書も証明となるため、送られてくる時期を見計らって口座開設を始めるのもいいです。

ちなみにどちらの書類もカラーの必要があり、白黒は許されていないため気をつけてください。

下にはPDFのファイルが4つありますが、どれも英語で書かれていて解読は難しいため無視していいでしょう。

Tradeview署名

最後は署名をして終わりです。他にはない形式なため一見何をするか戸惑うかもしれませんがカーソルでドラッグすれば文字が書けるようになっています。

簡略の署名が求められているため自分のイニシャルを記載すればいいでしょう。例えば「田中太郎」であれば「T.T」といった感じです。間違えた場合は左下の「署名し直す」をクリックすればクリアできます。

しかし利用しているブラウザの環境によっては記載ができない場合もあります。もし書けない場合は別のブラウザを利用しましょう。

またマウスを動かしての記載になるため、人によってはかなり入力しづらい環境となります。丁寧に書く必要はなく業者側が判断できる程度でいいため、文字数を少なく自分がやりやすい形で記載していきましょう。

記載が終わった後は「署名の完了」をクリックしてください。

最後は下にある英語で書かれた文章にチェックを入れて「送信する」をクリックすれば完了です。

メールの送信とログイン

送信するをクリックすれば完了ページが表示され、入力したメールアドレスにIDとパスワードが記載されたメールが送信されてきます。実際にログイン画面でIDとパスワードを入力してログインできれば正式に口座開設は完了です。

Tradeviewで開設できる口座の種類

TradeviewではスタンダードとILCの2種類があり、更にそこからMT4やcTraderといった取引ツールごとに分類されます。先ほど書いたようにTradeviewで取引を考える場合はILCを選んだ方がいいです。

ILC口座

ILCは一言で称すると「FX経験者向けの取引コストが少ない口座」です。実際にスプレッドはスタンダードが平均で2.0程度に比べ、ILCは0.2や0.3とかなり狭くなっています。

変動制なため時間によって変わりますが、悪いことばかりではなく更に狭くなる可能性もあるのです。時にはスプレッドが0となくなる時もあります。

スプレッドが狭いため別途で手数料を取るのは他の海外業者と変わりません。しかしTradeviewの場合は取引手数料が1回の取引で5ドルとなっており、他と比較するとトップクラスに安くなっています。そのため実質という面でも他より狭いスプレッドで取引できるのです。

代わりにレバレッジは200倍と他に比べ倍率は低くボーナスにも頼れません。そのため狭いスプレッドを狙って取引回数を多くするスキャルピングで利益を狙うのが基本の取引となるでしょう。

こうした短期取引ではMT4よりcTraderの方が向いているため、cTraderは利用して取引を重ねたい方に向いている口座ともいえます。

しかしロスカットの水準が他の海外業者に比べ高いため、無謀な取引をするとすぐ損失が出てしまうでしょう。最低入金額が10万以上であるのを含め正に経験者向けの口座となっています。

まとめ

サイトの内容とILCの特徴からFXの経験者向けといえるのがTradeviewという海外業者です。このように海外業者でも初心者向け、経験者向けと業者ごとに狙っているトレーダーは変わります。海外業者を選ぶ方は特徴からどのようなトレーダー向けかを見極めて選んでいかなくてはいけません。

一方でILCはスプレッドの狭い一方でレバレッジの倍率が低いと明確に長所と短所がはっきりしている口座でもあります。短期取引を狙っている方全員に向いている口座ではないため、経験者の方も安易に考えず選ぶべきか判断しましょう。

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