国内と比べ海外のFX業者はレバレッジの上限がなく約定力も高いと多くのメリットがあります。
一方で国内と比べシステムの違いから基本的にスプレッドが広く設定されているという欠点があるのです。
そのため海外のFX業者を利用する場合はスプレッドに気をつけなければいけませんが、AXIORYはスプレッドを始めとして様々な特徴と利点のある海外のFX業者となっています。
海外となれば口座開設をどうすればいいか手間取ってしまいがちなため、特徴と共に口座開設方法を見ていきましょう。
目次
AXIORYとはどのような海外業者か
AXIORYは2013年と海外のFX業者としてみれば歴史の新しいところになっています。
そのため有名どころは知っているが、AXIORYの存在は知らなかったというトレーダーがいてもおかしくないでしょう。
海外FXの業者は色々とトラブルもあり、AXIORYは持っているライセンスの信頼性が低いため不安を覚えがちです。
しかしAXIORY側もそれを自覚しているためか会社の所在地を始めとして信頼を得るため様々な情報を提示しています。
信託保全もあり出金でトラブルが遭った場合、上限はありますが200万まで保証されるのです。そのため新しい海外業者ながら信頼性が高いという珍しいところになっています。
AXIORYの大きな特徴としてはcTraderと呼ばれる取引ツールが使える点でしょう。
FXの世界でツールといえば有名なのがMT4となっており、cTraderはMT4を意識してロンドンの会社が製作したツールとなっています。MT4と比べると機能としては劣るもののトレーダーに分かりやすい構成になっており、ポジションを複数一斉決済するのはMT4にはない特徴です。
約定が早く市場から狭いスプレッドを持ってくるため、スキャルピングやデイトレードといった短期取引に向いています。特に海外のFX業者はレバレッジの上限がないため、高いレバレッジと合わされば短時間で多額の利益を得られるチャンスもあるのです。
そのレバレッジもAXIORYでは最大400倍まで利用でき他と比較して特別高いわけではありませんが、ツールによるスキャルピングと合わせての取引は他にはない長所でしょう。
AXIORYでも他の海外業者と同じく取引の金額により使えるレバレッジの倍率は変わります。400倍が使えるのは10万ドル、ようするに1000万まででありそれ以降は300倍となり、2000万を超えれば今度は200倍までしか使えなくなるのです。
しかし1000万まで行けば高い倍率でなくても問題なくなるため、そこまで気にはならないでしょう。
もう一つの特徴はスプレッドにあり、口座の種類により違いますが他の海外FX業者と比較してそこまで広くありません。ドル円は1.5程度と国内と比べれば広いですが、海外で考えると狭い方となります。
更にナノスプレッドと呼ばれる口座になればよりスプレッドは狭くなるため、海外FXの業者で取引しながら短期取引をするのも現実的となるのです。
サイトが日本語対応しているのは当然として、サポートも日本人が対応してくれます。特にAXIORYではcTraderとMT4に比べればまだ知名度の高くないツールが利用できるため、ツール関係でサポートを利用する頻度も高くなるでしょう。
日本時間で平日の10時から21時間と24時間対応ではありませんが、有用には変わりありません。
AXIORYで口座開設する前に
AXIORYで口座開設する前に以下の点を考えてください。
短期取引の知識はあるか
AXIORYで口座開設をしたい理由は人それぞれではありますが、特徴を考えると多くの方が短期取引を目的として利用を考えるでしょう。
目的を考えて利用するのは問題ありませんが、その前に自分自身が短期取引をするにおいて必要な知識を持っているか確認してください。
スキャルピングは超短期取引として数秒から数分の間に約定まで済ませるスタイル、デイトレードは1日のうちに約定まで済ませるスタイルです。
どちらにしても長くポジションを持つことはないためすぐに結果が出ます。しかしスキャルピングとなれば短時間で取引を終わらせなければいけないため、トレーダー本人の判断も重要になってくるのです。
本人の精神面による判断力も重要となってくるため、明確に短期取引のルールを守ってやるようにしなければいけません。
自分がルール通りに取引できるか確認しておき、できないと判断した場合は口座開設前に必要とされる知識を身に付けましょう。
デモ口座でツールの使い勝手を確認
AXIORYでも他の海外業者と同じように本番前にデモ口座を開設して取引を体験できます。
デモ口座は初心者が実際に取引を体験する以外に、その海外業者の取引環境を体験する目的を持って利用する場合もあるのです。
特にAXIORYはMT4だけでなくcTraderというツールを利用して取引ができる業者であり、cTraderはMT4に比べまだ知名度は高くないため業者で利用する際にどのような動作をするかは予測できません。
cTraderの利用を考える方はまずデモ口座でどのように動作するかを確認しておきましょう。
AXIORYでする口座開設のやり方
トップページ
AXIORYのサイトに入りましたら「お取引口座の開設」という部分をクリックしましょう。先にデモ口座の開設が必要と考える方は隣の「デモ口座の開設」をクリックし、そちらの手順を踏んでデモ口座を始めてください。
基本情報
一番上に個人口座、法人口座を選ぶ部分がありますが、何かしらの理由で法人を選ばなければいけない以外はそのままで十分でしょう。
名前を入力する箇所が3箇所ありますが、最初が苗字ではなく名前から入力する構成となっているのに気をつけてください。3つ目の部分は書かれている通り自分の名前を漢字で書く箇所であり、ここは普段国内でも入力しているやり方で問題ありません。
メールアドレスはフリーアドレスでも構わないため、口座開設前に取得しておきましょう。
電話番号の欄ですが海外業者では基本的に国内と入力のやり方が違います。
しかしAXIORYの場合は国内業者と変わらないやり方となっているため、他の海外業者で慣れている方は間違えないように気をつけてください。
電話番号欄の下にパートナーコードという欄があります。
こちらは別の方から紹介された際に入力するものであり、直接サイトに来ている方には関係のない欄なため、基本的には空欄で問題ありません。
全て入力が終わった後は「私は、Axiory Global Ltd.の利用規約、取引執行リスク、アンチマネーロンダリングポリシー及びプライバシーポリシーに同意します」という文章のチェックボックスにクリックしてチェックをしてください。
利用規約は見ておいた方がよいのですが、残念ながら他の海外業者と同じように全て英語で書かれているため、無理して読まなくてもいいでしょう。
チェックが終わった後は「次に進む」をクリックしてください。
詳細情報
性別と生年月日は特に考える必要はなく、国内と同じように入力すれば問題ありません。
現住所は全て英語で記載していくことになります。
国名は海外に住んでいない限りは日本なため横に例題として書かれている通り「Japan」と入力しましょう。
都道府県は自分が住んでいる県をローマ字で入力してください。例に書かれている通り「県」の部分は入れる必要はありません。市区町村は自分が住んでいる地域の名前を入力しましょう。
番地、建物、部屋番号の部分は一番厄介であり、番地を先に書いて地名を入力します。ビルやマンションといった建物に住んでいる方は先に建物名を書いて番号を書くと逆になっているため気をつけましょう。
郵便番号は国内と同じように入力すればいいです。そこから下には納税義務国、国籍、出身地とありますが国名を入力した時点で自動的に記載されるため、自分から入力する必要はありません。
ここから先は2つの件について聞かれますが、先ほどの現住所で日本と記載している方であれば最初の件は「いいえ」で問題ありません。次は公的な立場にいるか聞かれているため、こちらも該当しなければ「いいえ、私はPEPではありません」を選べばいいでしょう。
先のページど同じく全て入力が終わったと判断できれば「次に進む」をクリックしてください。
投資に関する質問
このページは投資、金融に関して質問されます。
最初の金融取引経験は最初に最終学歴が聞かれますが、選択肢を見れば分かるように高卒から後が大学卒しかありません。そのため専門学校といった他の学歴を卒業している方はどれを選べばいいか悩んでしまうでしょう。
こちらは選択肢にないのはしょうがないため、高校卒業以上であれば大学卒を選ぶといいです。
現在の就業状況は自分の立場を考えて適切なのを選択しましょう。年収は細かく聞かれているわけではないため、大まかと思われるものを選んでください。おおよその資金額に対しても同じです。
金融取引の経験は自分がこれまでにどの程度金融商品による取引の経験があるか聞かれます。
どれを選ぶかでその後聞かれる質問も変わり、最初のプロフェッショナルレベルの知識を選んだ場合は勤務していた金融機関名とFX取引の経験年数を入力しなければいけません。
個人レベルで経験があるのを選択した場合は取引の経験年数だけ聞かれます。プロフェッショナルレベルと同じように適切とされるのを選びましょう。
それ以外の教育レベルと未経験を選んだ場合は何も聞かれずチェックを入れるだけで済みます。
投資の目的は特に悩む必要はなく、自分の思ったとおりに選択すれば問題ありません。どれを選べば悩んだ場合は基本的に「投資」を選べば十分でしょう。
投資の期間も同様であり、細かく考える必要はなく自分が考える期間を選べば問題ありません。
純資産の投資に関しても大体で考えて選べばいいのですが、あまり多くの割合を投資へ利用するのは問題なため、できれば50%以上以外を選ぶようにした方がいいです。
投資の資金源も自分が出すと考える項目を選択しましょう。全て入力が終わった後は今までのページと同様「次に進む」をクリックしてください。
トレードアカウントの作成準備
レバレッジの選択は最初に入力されている「1;400」のままで問題ないでしょう。アカウント設定はMT4かcTrader、どちらのツールを使うか選ぶことになります。
別に口座開設もできるため、特に悩む必要はなく今使いたい方を選べば問題ありません。アカウントタイプはスタンダードかナノスプレッドのどちらか、自分の取引スタイルも考えて適切な方を選びましょう。
通貨は「JRY」のままで問題なく、良ければ次に進むをクリックして次へ行きます。
IDと現住所確認書類の提出
最後は確認書類の提出を求められます。この場で出す必要はありませんが、出さなければ取引も入出金もできないため、口座開設と同時に済ませておきましょう。
「本人性確認書類を送信する」をクリックするとアップロードの手順となるため、そこで自分の身分を証明できる書類をファイルとして選択すればいいです。
現住所確認書類の欄も先ほどの本人確認書類と同じ要領でファイルをアップロードして提出します。書いてある通り発行から6ヶ月以内で発行元が全て明記されている書類でなければ有効とならないため、口座開設前に用意しておきましょう。
どちらも終われば下の送信を押してください、これで口座開設の情報入力は終わります。
口座開設完了
無事送信されましたというページが出てくれば、最初に入力したメールアドレスにメールが送信されます。
すぐに送信されるわけではないため、気長に待ちましょう。メールが届いた後は、メールアドレスと書かれているパスワードを入力すればログインでき正式に口座開設完了です。
AXIORYの口座の種類について
AXIORYの口座は通常のスタンダードとスプレッドを狭くしたナノスプレッド口座の2種類があります。そこから取引ツールであるMT4とcTraderとタイプが分かれるため、含めて4種類となるのです。
ナノスプレッド口座
ナノスプレッドは名の通り、スタンダードに比べスプレッドが狭くなっています。どの程度狭くなっているかというとスタンダードではドル円か1.5程度となっていましたが、ナノスプレッドでは0.5程度と1銭程狭くなっているのです。
通貨ペアにより違いはありますがドル円と同様、大体1銭程度狭くなっていると考えていいでしょう。
しかし狭いスプレッドをデメリットなしに取引できるわけではありません。狭い代わりに取引手数料が発生しており、1回の取引で6ドル取られてしまいます。
手数料を考えればスプレッドも実質もう少し広がっていると考えられるでしょう。しかし手数料分を含めてもスタンダードと比べスプレッドが狭くなっているのは変わりません。
そのためスタンダードに比べスキャルピングやデイトレードといった短期取引がしやすくなっているのです。スプレッドと手数料以外に違う点は取引形式となり、スタンダードはSTPでナノスプレッドはECNとなっています。
海外のFX業者は基本的にSTP形式を採用しており、注文が出されるとブローカーと呼ばれる方がマーケットから有利なレートを引き出してマッチとさせてくれる仕組みです。
一方でECN形式はブローカーの存在がなくトレーダー本人が直接金融側のネットワークへ取引をする仕組みとなっています。
ネットワークへ流れると出した注文から適切とされる注文を探し出し、自動でマッチさせてくれるのです。例えばドル円100円を買いで注文した場合、ネットワーク側では利益が出るように101円以上の売り注文を探し出してマッチングしてくれます。
直接取引するためスプレッドは狭くなりやすいのですが、取引環境を提供する側も利益を出さなければいけない都合上スプレッドではない手数料という別の形で利益を出しているのです。
それ以外の面ではスタンダードと変わらないためレバレッジも最大400倍、取引量を増やしても200倍の高い倍率が利用できます。
ナノスプレッド口座はこんな方に向いている
スプレッドが狭いとくればスキャルピングといった短期取引をしたいトレーダーと向けと分かるでしょう。
逆に取引手数料が別途で取られることを考えると長期取引を考えているトレーダーには向いていません。そのためナノスプレッドの利用は自分の取引スタイルが何かで判断しましょう。
FXを始めて日が浅く、まだ取引スタイルが明確に定まっていない方の場合はスタンダードを先に口座開設をし、気になったらナノスプレッドも追加して併用するのも一つの手です。
一つだけしか口座開設をしてはいけない決まりはなく、2つ同時でもデメリットはありません。
しかしナノスプレッド口座を選ぶ場合、MT4ではなくcTrader側にしましょう。MT4側だと何故か取引板が見れない事態になっているからです。取引板が見れないとどのような注文が集まっているか確認できないため、ECNの取引効率も下がってしまいます。
そのため利用経験がなくてもcTraderにした方がよく、先にデモ口座で実際の使い勝手を確認しておきましょう。
まとめ
多くの項目がある他、AXIORYは他の海外FX業者と入力の方法が違う部分もあるため、国内だけでなく海外業者を利用している方でも戸惑う部分があるでしょう。
書類を用意するのにも苦労しますが決して難しい作業ではないため、一つずつやらなければいけないことを考えればすぐに口座開設ができます。
cTraderが使える業者は珍しいため、触れたばかりの頃は使い勝手が分からなくなる方も多いでしょう。しかしデモ口座で試すこともできるため、使い慣れていない取引ツールの経験を積む修行先として考えることもできます。
海外業者で短期取引をしたいと考える方も他の業者も含めてAXIORYの利用を検討してみてください。
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