海外業者は国内に比べすぐ消えてもおかしくない環境なため、その中で一定の年数以上運営できている業者は信頼性が高いといえます。
しかし信頼性が高いのと取引環境がいいのとは別の問題であり、新しい業者に全て優っているとは限りません。
FxProも10年以上運営してきた歴史のある海外業者であり、信頼性はよいですが取引環境においては問題ないか不安に思う方もいるでしょう。
ではFxProはFX業者としてどのような特徴があり、口座開設の手順はどのようになっているのでしょうか。
目次
FxProとはどのような海外業者か
FxProは2006年に出てきた海外業者であり、海外業者全体として考えると長く運営してきた部類に入る中堅の業者です。
長年運営できているだけありライセンスの用意は万全で、複数かつ難易度の高い種類も取得しています。またFxProはスポンサー活動もしており何か問題を起こせば現実の方で悪影響を出してしまうため、活動面でも信頼性が高いといえるでしょう。
長年運営しているだけあり信託保全といった資金の保証も問題ありません。取引できる通貨ペアも海外業者の中では豊富です。
しかし残念なことに信頼性の高さに関してはよいのですが、取引環境という面で見ると残念ながらFxProはあまり優秀な業者とは言えません。
レバレッジは500倍と海外業者としては普通ですが問題は取引量と倍率の関係です。取引量を増やせば倍率が下がるのは海外業者として珍しくありませんが、FxProはその下がり度合いが大きいものとなっています。
500倍で取引できるのは100lotまでで以降は200倍に、500超えると33倍にまで下がってしまうのです。
スプレッドも海外業者全体で見ると広い方になっています。口座の種類によっては狭くなり、中には変動制ではなく固定スプレッドでも取引できますが、元々が広いため固定の取引も期待できないでしょう。
口座の種類はプラットフォームによって変えられておりMT4を始めとしてMT5、cTraderで取引が可能です。
MT4は更にInstant、Fixed Spread、Marketと3種類に分けられており、InstantはFxProで決済する形式で、Fixed Spreadは幾つかの銘柄だけ固定スプレッドで取引できるようになっています。
他の問題としてはサイトを訪問すれば分かりますが日本語対応が十分とは言えません。翻訳の仕方に問題があるためかところどころ文章に違和感が出てしまっています。個人の感性にもよりますが、構成面で見ても「使い難い」と感じる方はいるでしょう。
サポートは日本人が対応してくれるためよいのですが、以前FxProは日本語によるサポートを受け付けていない時期もありました。そのため時期によっては再び日本語でサポートが使えず、英語で対応しなければいけないケースも出てきてしまうでしょう。
ボーナスは一切行っておらず、掲載されている経済情報もほとんど英語で書かれていると役に立ちません。
FxProで口座開設する前に
特徴を見ていればある程度理解できると思いますが、改めて口座開設を考える場合は以下の点について考えましょう。
初心者には敷居の高い業者
FxProではボーナスを一切行っていないため、ボーナスを利用して資金を増やすのには期待できません。
更にどの口座を選んだ場合でも初回入金が5万となっているため、少額で始めることも不可能です。経済情報も英語で書かれているため、あてにできず自分で探していくしかありません。
実際取引を体験して試したいと考える方もいるでしょう。しかしFxProでは実際登録して口座開設をしてからでないとデモ口座の開設ができないのです。
絶対に不可能ではなくMT4や5といったプラットフォームを利用すれば間接的にできますが、何の用意もなく僅か数分で簡単にとは行かないため手間のかかるものとなっています。
サイトの日本語が不十分なこともあり、様々な要点から初心者にとっては敷居の高い業者となってしまっているのです。これからFXを始めようと考える方は別の海外業者を選んだ方がいいでしょう。
信頼性にメリットを見出せるかが選ぶ基準
様々な難点が見える中、FxProの長所は信頼性の高さとcTraderが利用できる点でしょう。しかしcTraderに関しては他にも利用できる海外業者があるため、わざわざ目的としてFxProを選ぶ必要がないのも事実です。
ゼロカットや約定力の高さは問題ないですが、海外業者においてこの2つの要素はもはや当たり前でありFxProを選ぶ判断材料にはならないでしょう。
FxProを選ぶ理由は信頼性の高さにあります。悪徳な業者やすぐ消える業者が多い中、長年運営してライセンスも保証されているのは大きな強みです。
逆に言えば口座開設を考える方は信頼性にどれだけ比率を置けるかがポイントといえるでしょう。他の何よりもリスクを考えて信頼性を重視する、と考えられる方だけがFxProで口座開設をした方がいいです。
逆に「信頼性は二の次」と考える方は素直に別の海外業者を選びましょう。
FxProでの口座開設方法
日本語対応が不十分なためか、他の海外業者に比べると口座開設の面でも不便な点が多々見られます。
口座開設自体は問題ありませんが、本当の問題は口座開設をした後の情報入力であり、FXに関する知識と多少の英語を読み取る力が求められるのです。口座開設の手間の意味でも初心者には敷居の高い海外業者といえるでしょう。
トップページ
サイトに来ましたら右上にある「申し込み」かページをスクロールしてると出てくる「登録」をクリックしましょう。
情報入力
最初の居住国はデフォルトで日本が入力されています。変更する必要がある方以外はそのままで問題ありません。名前と名字はローマ字で入力しましょう。
メールアドレスはFxProでメールを受け取るアドレスを入力してください。
Enter your passwordはログインする時に入力するパスワードを決める項目です。入力したパスワードがセキュリティとして不十分だと下の方に「弱い状態です」と表記されます。
後に「半角英字の大文字と小文字、そして数字を混ぜ6文字以上のパスワードを作成ください」と出てくるため、表記通りのパスワードにしましょう。
6文字以上とありますが基本的にパスワードは8文字以上で考えた方がいいです。織り交ぜる場合も一定の法則で分かるような内容になるのは避けましょう。
入力して問題がない場合は表記も消えるため、後のConfirm your passwordの欄にもう一度同じのを入力して終了です。
登録ボタンの前に「By registering you agree to our privacy policy」とあり、privacy policyの部分はクリックして別のページへ飛べます。
英語を解読できないと意味不明になってしまいますが、単なる利用規約です。全て英語で書かれており解読は難しいためページへ飛んでまで見る必要はありません。
全て入力が終わったら「登録」をクリックしましょう。ロボットではないのを証明するために簡単なテストが行われる場合があります。ルールはセキュリティのと同じなため、表示された通りに行動しましょう。
個人情報の入力
登録をクリックすれば口座開設は終了しますが、同時にマイページの個人情報へ飛ばされます。ここからは多くの項目を入力することになるため、時間がある時に済ませましょう。
国籍は変える必要がない限り日本のままで問題ありません。
生年月日は表記の関係で紛らわしいですが日、月、年の順に入力していきます。日と月は2桁で入力しなければならないため、どちらも1桁の方は最初に0を入力しましょう。
携帯電話は頭に+81と付いていますが、国旗から分かるように日本の国番号となっています。そこから自分の携帯電話の入力となりますが、海外業者では最初の0を省いて入力するのが決まりとなっているため、忘れずに外して入力しましょう。
全て入力が正しく終わっていれば下の「Save And Continue」がクリックできるようになるため、クリックしてください。
居住住所の入力
個人情報の次は住所の入力となります。
最初の番地などは番地と賃貸物件に住んでいる場合は部屋番号と物件の名前を入力をしましょう。順番としては部屋番号、物件、番地となっているため、該当する方は気をつけてください。
ちなみに入力していると幾つか候補が出てきますが、見当違いのが出てくることも珍しくないためあまりあてにしない方がいいです。
郵便番号は7桁の数字を入力します。ハイフンの有無は問われないため好みで入力していいでしょう。
市/町は住んでいる市か町の入力をします。両方記載する必要はないため単に市名だけでも問題ないでしょう。もちろんローマ字で入力するのを忘れてはいけません。
全て入力が終われば個人情報と同じように「Save And Continue」をクリックしましょう。
雇用情報の入力
次は自分の職歴と学歴が聞かれます。雇用状況はリストの中から正しいと思うものを選んでください。
会社員と自営業を選んだ場合は業界を、定年と無職を選んだ場合は前職の業界を、学生の場合は専攻学問を聞かれます。
定年と無職の場合はいつの職業かは問われていないため、自分が思う以前の職種をリストの中から選びましょう。
選べべる項目全てに該当しない場合は「その他」を選べば問題ありません。会社員と自営業は同じように今の業界をリストから選んだ後「Employment position」と、今働いている職場の立ち位置を聞かれます。問題は選択肢が全て英語表記となっていることです。
Ownerはオーナーでまんま会社の所有者を指します。Senior managementは経営を統括する部長クラスです。Middle managementは中間管理職、line managerはライン長、現場の管理職を刺します。
staffはそのまま関係者、会社員となるのです。仕事場に応じて立ち位置の内容は変わるため、大きく違うのは問題ですが自分なりの「何となくこの立場だろう」という感覚で選んでもいいでしょう。
学生の場合は専攻学問となっていますが、表示されるリストは他の業界と同じものです。現在行っている勉学の内容から考えて正しいと思うものを選びましょう。
最後の学歴もリストの中から選ぶことになりますが大卒、院卒と見て分かるように専門卒が選択肢の中にありません。専門学校の卒業者は近い大卒を選ぶといいでしょう。
全て選択が終わったらここまでと同じように「Save And Continue」をクリックして次へ進みましょう。
経済情報の入力
次は自分の資金に関係する情報の入力です。
経済情報はリストの中から該当するものを選びましょう。しかし円ではなくドル表記になっているため、間違えないようにご注意ください。
ドルの数字を100倍にしたのが円の価値です。そのため年収が約500万の方は5万ドルとなるでしょう。
次は「現在お住まいの不動産を除く推定総資産」を聞かれています。表記通りに不動産を所有している方は除外した上で資産がどれくらいあるかを計算してください。
しかし総資産が具体的に分からないという方も多いでしょう。そこまで明確に聞いているわけではないため、詳細が分からない場合は大体の数値を選んで構いません。
資金の発生元は自分がFXの取引に利用する資金がどこから出るかを聞いています。リストの中から自分が該当するものを選びましょう。明確に分からない場合は「その他」を選んでおけば問題ありません。
最後は英語で聞かれているため分からないと思いますが、国を選択することから国内の人間であれば日本を選べばいいです。
しかし選択肢は50音順にはなっていないため探すのは多少面倒ではあります。目安としては大体スクロールバーが真ん中へ来た辺りです。
次は12ヶ月の間にどれくらい入金するかの予定を聞かれます。予定であるため正確な金額は聞いていません。自分の考えで「大体このぐらい」という感覚で選べばいいでしょう。
全て選択が終わった後は「Save And Continue」をクリックして進みましょう。
経済情報の入力その2
続いても経済情報ですが口座開設の理由と米国市民であるか聞かれる場面です。
口座開設の理由は海外のFX業者として選んだ場合「FX取引するため」を選べば問題ないでしょう。
米国市民かについては最初からいいえに入力されているため、自分で改めて選ぶ必要はありません。
全て選択が終わった後は「Save And Continue」をクリックして進みましょう。
取引経験
取引経験はあるかないかに聞かれるだけの場面なため、ある場合そのままはいを、ない場合はいいえを選びましょう。
はいを選ぶと経験年数と取引回数を聞かれます。FXだけでなく他の金融も含めて聞かれているため、総合した年数を選びましょう。
詳しくは聞いていないため、自分で該当すると思える選択で構いません。商品の取引は10回より上か下のどちらかを聞いていますが、こちらも大体の考えでいいです。
いいえを選んだ場合は適しているのを表示された選択肢から選ぶことになります。はいと同じように大体の考えで選んでいいでしょう。
全て選択が終わった後は今までと同じように「Save And Continue」をクリックしてください。
FXに関しての質問
ここからはFXに関する質問であり、知識があるかのテストともいえます。
いきなり最初の問題から英語で書かれている文章なため分からない方もいるでしょう。問題の内容としては「レバレッジが100倍の場合、10万通貨で1lotのユーロドルで取引するにはどれくらいの金額が必要か」です。
これからFXで取引をする場合、最低限の知識がなければ生き残るのは難しいです。少なくとも自力で出された問題を答えられないと取引を続けていくのは無理でしょう。そのため答えをそのまま見るのではなく、内容から自分で考え導き出した方がいいです。
全て回答を選び間違っていないと確認した後は「Save And Continue」をクリックして次へ進んでください。
取引口座とメールの設定
次は取引口座とメールを送信するかの選択です。
口座はMT4の3種類、MT5、cTraderの5つの中から選ぶことになります。自分が口座開設したい種類を選んでください。レバレッジは選択肢の中から選びますが基本的には「1:500」でいいでしょう。通貨は取引画面で表示される基準であり、他のを利用したい方以外は日本円であるJRYを選べば問題ありません。
メール購読に関しては説明文が英語なため分からない方も多いでしょう。無理に解読する必要はないため、とりあえず下記のボックス2つにチェックを入れれば問題ありません。
終わったら「Save And Continue」をクリックして次へ進んでください。
これで口座開設後の作業が終了となり、メールアドレスにも正式に口座開設したことを伝えるメールが送信されています。
デモ口座の作成もできるため、体験したい方は口座からデモ口座を選び「新しく口座開設をする」を選んで口座開設しましょう。
FxProで開設できる口座の種類
FxProではプラットフォームごとに種類が分類されています。そのため「選ぶ=そのプラットフォームで取引する」ことになるのです。
MT4
MT4はスタンダードであるMarket、自社内決済をするInstant、固定スプレッドで取引できるFixed Spreadの中から選べます。挙げた部分以外の特徴は全て同じです。
Instantは自社内決済を行うことで注文を出した時の滑り、スリッページを起こり難くしています。スリッページは発生すると意図したレートで注文ができないため、頻繁に起こると損益にも影響の出る現象です。国内業者を利用している時でも悩まされるため、起こり難いのは有難いでしょう。
しかし「起こり難い」であり「絶対に起こらない」わけではありません。相場の変動がシステム側も予期できぬ程大きくなった場合、スリッページの起こる可能性があるのです。
それ以外にもスリッページを起こり難くしているためかスプレッドはスタンダードのMarketに比べ広くなりやすい傾向にあります。
Fixed Spreadは固定スプレッドで取引できる口座であり、変動ではないためかスリッページもほとんど起こりません。
しかしFxProは元々のスプレッドが広いため、変動によって狭くなる可能性を考えるとあまりメリットがあるとはいえないでしょう。何より絶対変動しないわけではなく相場が急激に動くと変動が起こってしまいます。
MT4はこんな方に向いている
まず固定スプレッドのFixed Spreadに関しては選ぶ価値がありません。固定だとしても基本が広ければデメリットしかないからです。
Instantに関してはスプレッドが広い以上、基本的にはMarketに比べ選ぶ意味はあまりないでしょう。選ぶとしたらどうしてもスリッページによる被害を抑えたいと考える方向けといえます。
2種類の都合からMT4を選ぶ場合は基本的にMarketを選ぶことになります。
MT4はMT5に比べ性能は劣っているものの、長年使われてきたため多くのトレーダーが作成したプログラム、インジケーターが使えるというメリットがあるのです。自動売買や特別なテクニカル分析のプログラムに頼りたい方はMT4を選ぶといいでしょう。
MT5
MT5は名前から分かるようにMT4の進化版といえるプラットフォームです。
処理速度を始めとして使用可能な時間足の種類や使いやすさが向上しています。しかしまだ使われている時期が長くないためプログラム、インジケーターに関してはMT4へ比べ遥かに少ないです。
またFxProの場合、何故かMT5だとMT4のMarketよりスプレッドが広く設定されています。スプレッドの関係でMT5で取引をしたいと考える方以外はMT4の方を選んだ方がいいです。
MT5で取引できない海外業者もありますが、最近は対応しているところも増えたため利用するためだけにFxProを選ぶ理由はあまりないでしょう。
cTrader
cTraderはMT4、5とは別の新しく出てきたプラットフォームです。
特徴はMTに比べ狭いスプレッドで取引できる環境であり、比較すると約1.0、通貨ペアによってはそれ以上にスプレットが狭くなっています。
しかし狭いスプレッドを提供しているところは大半の場合、代わりとして取引ごとに手数料を取るのです。
FxProの場合は1回の取引で9ドルとなっており、他の海外業者と比較すると金額としては大きい方に入ります。
別途の手数料を考えて実質のスプレッドを計算すると、実はMT4とは大して変わらない結果となってしまうのです。
cTraderはこんな方に向いている
実質のスプレッドが狭くならない以上、cTraderを選ぶ必要性はあまりありません。cTraderで取引できる海外業者はまだ少ないですが、他の対応している業者はしっかりと狭いスプレッドの取引を実感できる内容となっているのです。
cTraderで取引したい方は別の海外業者を選んだ方がいいでしょう。今後の運営により変わる可能性はありますが、現時点ではあまりにも選ぶメリットが薄いです。
選ぶとすれば「信頼性が高い業者でcTraderの取引を体験したい方」に向いている口座といえます。
まとめ
信頼性という面を除けば全体的に他の海外業者と比べ取引環境が明らかに劣ってしまっています。しかし海外業者は国内と法律が違うため、何よりも信頼性が重要になっているでしょう。
どれだけ取引環境が優れたとしても利益を出せるような環境でなければ意味がありません。信頼性だけは絶対という一点だけで口座開設先として選ぶ理由にはなりえるのです。
何気にMT4、MT5、cTraderと3つのプラットフォームが利用できる環境にもなっています。デモ口座で実際に体験して他の海外業者での参考にするというのも口座開設をする理由にはなるでしょう。
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